四川まみれの覚え書き

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zoom RSS うるう四月。

<<   作成日時 : 2012/06/15 14:21   >>

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中国では公式には他の国と同じ新暦(グレゴリオ暦)を採用してますが、同時に旧暦(いわゆる太陰太陽暦)も使われています。

春節(正月)や端午・中秋などの伝統的な節日・休日は旧暦に従って決められています。旧暦は年ごとのズレがけっこう大きいので、こういう伝統的な休日は毎年日にちが違うんですね。

旧暦は中国国内では「農暦」と呼ばれることが多いようですが、これはあくまで農村の人たちが使用してるからそう呼ばれているだけであって、実際の農業に使われているからではないそうです。むしろ新暦の方が農業に合ってるとか。


さて本題。今日はこの暦のズレの話です。


今年の旧暦では、四月が二回あります。最初の四月は単に「四月」、あとのは「閏四月」です。そして今日6月15日の旧暦上の日付は、この「閏四月」の二十六日なんですね。今年2度目の四月。つまり今年は13ヶ月あるわけです。

なぜ四月が2回もあるのかというと、上で書いた「ズレ」のせいなんですね。


太陰暦というのは本来、1年が354日、1ヶ月が29〜30日。月の運行を観測して作られたものです。

これをそのまんま運用し続けてると、実際の季節と大きくズレが出てくるわけです。暦と実際の四季がずれちゃうと農業のタイミングが狂ってきます。

そこで古代中国のおっさん達のヒラメキによって(かどうかは知らんが)考案されたのが、太陽の運行を元に四季の区分を設けた二十四節気です。

二十四節気は名前の通り1年を一定の間隔で24の季節に分けたもの。立春とか夏至とか言ってるアレです。この節気は約15日おきに廻ってきます(詳しく知りたい人はウィキペディアへ!)。だいたい1ヶ月あたりに2つの節気が廻ってくるわけです。これは日本のカレンダーでも記載されてるものがありますよね。

この二十四節気は太陽の運行を元にしてるわけですから、当然太陽暦なわけです。つまり1年が365日。ここでとっとと太陽暦に乗り換えちゃえばよかったんでしょうが、二十四節気はあくまで実際の季節の推移を確認して暦とのズレを補正するためのツールという立ち位置だったので、当初は太陰暦にとって代わることはありませんでした。


そして、この暦とのズレの補正、というのが「閏月」の導入だったわけです。

太陰暦と太陽暦では、365−354=11で1年あたり(約)11日のズレが生じてきます。それを3年ほっとくとだいたい1ヶ月分ズレることになりますね。この3年に1度の1ヶ月のズレを、どっかの月のあとに挿入し、ずれてしまった季節との差を補正してしまおう、というのが閏月。



長くなりそうですが、もう少し。

この閏月を1年のどの月のあとに挿入するか、というのもちゃんと決まってるそうです。簡単に言うと、1ヶ月分のズレのせいで「通常は1ヶ月に2回あるはずの節気が1回しか含まれていない月」というのが発生するのだとか。その月を閏月として余分に設けることで、二十四節気(太陽暦)とのズレを解消するのだそうです。なんだかややこしいですな。

ちなみに、太陽暦の19年と太陰暦の235ヶ月がだいたい一致するそうで(これをメトン周期と言うのだとか)、このうち太陽暦の1年を12分割した「中気;二十四節気の半分。地上から見た太陽の角度が30度の倍数になる日で、旧暦の月の設定の基準になる」は228回発生します。つまり、中気の含まれる月が19年の間に228ヶ月存在し、あとの235−228=7ヶ月は、中気が含まれないことになり、この7ヶ月を閏月として補填することで、太陰暦と太陽暦のズレを解消してるんだそうです。はっきり言ってここんとこ難しくて何言ってるのか自分でもよく分からなくなりそう。


でも確かに今年の旧暦を見てみると、いまの閏四月は二十四節気が「芒種」の一つしか含まれてないんですね。前の節気「小満」が四月三十日(5月20日)、あとの「夏至」が五月三日(6月21日)で、ちょうど前後約15日ほどの間隔ですが、確かにひと月の中に一つしか節気がないことになります。アラ不思議。なんだかよく分からないけどうまくできてるもんですね。


ということで、太陰暦と太陽暦のズレを補正しつつうまく運用してたのが旧暦(太陰太陽暦)で、その溜まり溜まったツケもといズレを直すために、いま現在我々はこの閏四月を過ごしている、ということなのです。そうでもないけど。




日本では、明治に入ってしばらくしてから新暦が採用されたそうですが、その理由が官庁が月給制になったことで、「旧暦のままだと、13ヶ月の年は13回月給払わなきゃいけないから」だって。他にも欧米基準に合わせたとか理由はあるんでしょうが、なるほど政府としては余計に払いたくないわな。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
日本の旧暦では閏三月になっていました。
これは中国と日本の時差のために、閏置が一月ずれるせいです。
さんた
2012/11/30 10:45
さんたさん、教えていただいて、ありがとうございます!時差の問題については全く考えてませんでした。勉強になります。
同じ仕組みでも時差があれば、ずれるのは当然ですよね。
ムロヤ
2012/11/30 12:58

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