四川まみれの覚え書き

アクセスカウンタ

zoom RSS 2011年夏の四姑娘山群登山―小溝編。

<<   作成日時 : 2011/09/11 14:43   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

やれ帰国だの何だので間が空きましたが、今夏の登山の記録を。記録というか紀行?みたいなの。


当初の予定では、四川省最西部の甘孜チベット族自治区にある格聶(ゲニー)周辺が登攀目標になっていたのですが、今年は例年に比べて外国人の立ち入りが相当厳しくなっており、さらに土砂崩れによる道の封鎖なんかも手伝い、結局入山できたのが毎度お馴染み四姑娘山群ということになりました。直前までどこに入山できるか分からない、なんて状態でしたが、とりあえずいつもお世話になってる双橋溝の王さんの宿へ。

画像

↑王さん家で作戦会議中。

現地の王さんたちの意見を聞きつつ、今回は去年行った大溝の隣りの谷・小溝に入ることに。

翌日から行動開始。とりあえず偵察。日帰りの予定で小溝へ。

3〜4時間かけてチンタラ登っていくと、最深部に現れたのは高度差500〜1000近くあろうかという岩峰群。最初の段階では小溝を遡って峠を越えて長坪溝側に抜ける、という計画でしたが、小溝のこの岩峰群だけを2・3年かけてじっくりやりましょうってことになりました。


下流から上がってまず目に入るのが、左岸のこの5450m峰。見事なトンガリに、大歓声があがりました。
画像


それから最深部の小溝最高峰・Daogou5466m。こちらは数年前にアメリカ人のケロッグという人たちが初登頂を果たしています。こちらは雪がついてるので、あんまり行きたくないなぁ。
画像


ダワゴウの右岸側(下流から見て左側)にはドーム状のドッシリした5422mの岩峰。これの反対側は去年行った大溝になります。
画像



これらの岩峰群、特に一番尖がってる5450m峰と奥のドーム状5422m峰が今年からの目標になりました。


初日は偵察のみなので、一旦くだって王さんの宿へ。登山道から車道に出たときはみんなヘロヘロになってましたが、地元の楊さんが持ってきてくれたスモモがビックリするくらい美味かったです。疲れた時に甘酸っぱいのっていいね。



翌日、再び小溝へ入山。この日からいよいよ本気モード。前日に決めた岩屋にベースキャンプ設営。岩の下で毎日焚火ができるという男たちの楽園。宿の王さんの弟・王金富さんが薪を大量に採ってきてくれました。あと、焚火の上の岩にドリルで穴を開け、ポルトを打って紐と木の枝で吊るし鉤を作ったり。快適なベースキャンプになりました。
画像



さて、3日目からいよいよ行動開始。メンバーは隊長の大内さん、去年大溝でご一緒した米澤さんとぼくの三人。案内は王さん弟の王金富さん。まずは5450mのトンガリを偵察に行きました。ベースキャンプから1時間半くらいで、岩の末端近くまで着きましたが、若干ガス。

今回はぼくの参加日数が1週間ほどと短かったため、天候によってはちょっと時間のかかりそうな5450m峰ではなく、下流側の峠を挟んでお隣の5062m峰をひとまず目標にしました。
画像

左の三角のほうが本峰。右側のは前衛峰。


けっこう時間をかけて5062m峰の取り付きに到着。昼すぎだったので、1ピッチだけ試登することに。
画像

↑記念すべき1ピッチ目のリードを仰せつかって張り切るの巻。

ところがこの1ピッチ目がクセモノでした。いや、登りはとくに問題なかったんです。下からは見えなかったんですが、この岩を上に上がったら、なんとガレ場。このガレ場は岩の左側に下から続いてる。つまりこの岩はまだ本ルートの取り付きではなかったということ。ガレ場をさらに上がったところに真の取り付きが見えました。張り切って登ったのに、ガッカリ。


とりあえず一休みして気を取り直し、今度は真の取り付きから改めて1ピッチ目。まだ元気は残ってたし、このまま引き下がるのはアレなので、今度もリード。
画像



この日はこの1ピッチだけで下山。翌日はみんな疲れてたので、快晴にもかかわらず休養日。こういう日が一番好きだ。アプローチの道を王さん弟に教えてもらってケルン積んだり、川で洗濯したり、体を拭いたり、漫画読んだり。いい一日でした。


5日目。アタックの予定で出撃するも、ガスな上に雨もチョビチョビと思わせぶりに降るので、取り付きにてしばらく待機。取り付けば確実に1ないし2ビバーグにはなるので、これから天気が下り坂に入るか否かの見極めは非常に難しい。結局昼まで待機して、天候と士気を考慮して装備はデポして下山。このあとも判断の難しい微妙な天気が続きました。

その夜、隊長の大内さんから「おいムロヤ、お前さんに嫌なことを押しつけるけど、いいか?」という遠回しな注文。いいも悪いも、この標高4000mの山奥にはどうせ逃げ場なんてないんだから、押しつけられる以外にないので、「ああ、いいですよ。何でもやります」と従順に答えたところ、「あした今日みたいな微妙な天気だったら、アタックかけるか諦めるか、お前さんが決めろ」という、本当に嫌な注文でした。

というのも、ぼくの下山日まであと3日ほどに迫っており、登頂することを考えると翌日アタックをかけないと下山日に間に合わない、という問題があったからです。大内さんや米澤さんはまだまだ日数があるので、天気の回復を待ってからでも構わないのですが、日数の短いぼくに大内さんが気をつかってくれたようでした。

まあそれなら仕方あるまい、と安請け合いしましたが、翌朝は案の定微妙な天気。空は真っ白。時々小さい晴れ間がのぞいては隠れる、という思わせぶり。

若干悩みましたが、基本的に最初からそのつもりだったぼくは、「行きましょか」と判断。こうなると山屋の動きは非常に早い。2時間半のアプローチで取り付きへ。


ちょっと長くなりそうなので、本登攀は次回。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
2011年夏の四姑娘山群登山―小溝編。 四川まみれの覚え書き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる