四川まみれの覚え書き

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zoom RSS 2010年夏の四姑娘山群登山―謎の1週間編。

<<   作成日時 : 2010/08/30 18:59   >>

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はい、本シリーズ(?)もいよいよ大詰め。つーかオマケです。サブタイトルが胡散臭いですが、気にしなきゃいいんですよ、そんなもん。

ということで、今回は山でゴタゴタが起こった後の出来事をサラッとおさらいしてみようと思います。

コトの経緯は以下。

山で事故発生→怪我人救出→成都の病院へ→怪我人の無事を祝って朝から宴会→怪我人帰国→他メンバー達も予定を早めてさっさと帰国。

予定を早めてさっさと帰国できた人はよかったが、予定変更が効かないチケットを持つ者がここに1人。今回参加メンバーの最年少・順天堂大学山岳部のH君であります。

意気揚々と初の海外遠征登山に来たはいいものの、上記ゴタゴタのせいでロクに山も登れず、その上見知らぬ土地で1週間放置される、という若い身の上にはアンマリ(傍から見るとユカイ)な状況だったわけです。

こうなったらもう行く場所はひとつしかありません。

かくして彼は、都江堰のウチに転がりこむことになるわけです。ウチっつっても学校の中のアパートなので、守衛さんとか他の先生たちから怪しまれること請け合いな気がしましたが、実際はそうでもなかったです。むしろみんなフツーに受け入れてました。そのへんフトコロが深いのかガードが甘いのか、はたまたどーでもいいだけなのか、よく分かりません。とにかく彼は約1週間、毎日昼まで寝て、学食でタダ飯を食い、国際部のオフィスでメールを見たりと、マニアックな海外生活を送るわけであります。

一応断っておきますが、彼はただゴロゴロしていたわけではありません。まぁ、ほとんどゴロゴロしてましたけど、掃除とか洗い物とかチョイチョイやってくれましたし、テレビ台の内側がカビのコロニーに覆われてるのを発見してくれたりと、何かと役に立ってくれました。中国語で書いてあるクッキングヒーターも普通に使いこなせるようになりました。あと、ちょうど部屋のネットが調子悪くて繋がらず、いつもぼくが使ってる国際部のオフィスに入り浸ってネットを見る、という椿事まで発生してました。みんな何となく「ダレコイツ」みたいな顔をしながらも、優しく見守ってくれました。食堂でも、ぼくがおばちゃんに「日本の友達だ」って紹介したら「そうか、日本人教師か」と何故か先生扱いして彼にメシを恵んでくれました。


で、ほとんど毎日、町のスーパーに買い出しに行き、お酒を買ってきては2人で宴会してました。どーでもいいクソくだらない話ばっかしてました。

この週の真ん中らへんが、ちょうどH君の誕生日に当たり、せっかくの誕生日をこんな辺鄙なワケの分からない場所で、しかもこんなワケのわからないオッサンと2人で過ごす、という残念なミラクルが起こってしまいました。買い出ししてる最中に「ケーキを買おう」とか言って忘れちゃってたけど、なんか今思えば忘れてて正解だった気がする。

結局ワインでお祝い。前日はワインオープナーがなくてナイフやらナッツキー(岩登りの道具ね)を使って開けようと試み、失敗に終わっていたので、翌誕生日にワインオープナーを買ってきて開栓しました。

↓飲みましたるは中国ワインの「グレートウォール」。万里の長城。ワインなんかよく知りませんが、まあ普通においしかったですよ。酔っててよく分かんなかったけど。
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↓ナッツキーで開栓を試みるH君。一般の人が「なにもそこまでしなくても…」と思うようなことを、山屋はよくやるもんです。
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で、テレンテレンに酔っぱらいましたとさ。


次の日はもちろん二日酔いでしたが、深夜のハードな雷雨で家の前が洪水に。こうなると移動にヘツリ(沢登りで以下略)が必要なんですよ。沢やってて良かったね。
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↑目の前の道からグラウンドまでヒタヒタです。ミミズは泳いでるわ、トンボが産卵してるわ、ヤゴが部屋まで入ってくるわ…。どんだけネイチャーなんだ、ここは。とH君も思ったことでしょう。

「ヨク コンナトコニ 住メマスネ」みたいなことを何度か言われたような気がするようなしないような。まあいいや。


この週は雨が多くて中々クライミングができなかったんですが、最初と最後だけ、登ることができました。金曜日の成都行きのスクールバスに乗る前にルート設定をしてくれました。

↓これは5月の完成直後の写真ですが、上部がハングってる右側の壁にまっすぐのルートを3本設定しました。
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なかなか良いルートができたと思います。グレードはどれも5.9くらいでしょうかね。生徒たちも少しがんばれば登れるようになると思います。

↓本当は大溝のピーク登頂時に掲げるはずだった順天堂山岳部の手作りの旗を、ウチの壁で掲げるH君。ほんと、残念でしたね。
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最後にトラバースルート作成。2メートルくらいの高さで、ムーブをうまいこと駆使しながら端から端まで移動するわけですね。これならロープ使わなくてもできるので、ガキどもを遊ばせるにはちょうどよい。
↓左側が取り付き。ちなみに右側上部のハング以外は全て垂直。壁の様子はまた別のときにでも紹介しましょう。
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金曜日の夕方近くに、スクールバスで成都へ。バス乗車の登録をしてなかったお陰で、あやうくバスに乗れなくなるところでしたが、すぐにトニーが登録させてくれたので無事乗車できました。ありがとう、トニー。

空気のきれいな都江堰で1週間過ごしたせいか、成都に近づくにつれてH君は「空気ワルイ。キモチワルイ」と悶えていました。その様も中々面白かったです。

バスを下りてアイスを買い食いし、タクシーをなんとか捕まえていつものホテル「利訊賓館」へ。このホテルはマニアックなせいか、タクシーの運ちゃんが知らない確率が高いので、メモにホテル名と住所を書いて見せるのが早い。で、着いたら李慶さんの名前を言うとスムーズにコトが進むという、我々登山隊御用達のホテルなのです。フロントのちょっと日本語ができるお姉ちゃんから、「君タチ、ヨク来ルネ」とか苦笑いされました。


この金曜・土曜と李慶さんが多忙につき、ぼくらは全く構ってもらえず、とりあえず金曜の晩飯は李慶さんオススメの水餃子屋さんにいきました。ここの水餃子は本当にウマイんですが、麺もおいしい。つーか町の食堂で食う麺ってハズレ少ないですよ。

で、妙にテンションが上がっちゃったH君、麺のスープまで飲んじゃった。

四川料理ってのはトウガラシなイメージがありますが、トウガラシと同時に山椒も大量に使うもんなんですよ。それに慣れてないと百発百中で腹を壊します。

普段食ってる地元の人でもスープまでは飲みません。それを彼は「ウマイウマイ」と言いつつ(ウマイのは分かるんだけど…)グビグビ摂取しちまったわけです。しかも2種類。

当然の帰結として、この夜から彼の腹に暴風雨がやってきましたとさ。がんばれ、医者のタマゴ!



翌日は彼の腹が小康を得るのを待って、昼前ごろに出撃。武侯祠付近を観光。武侯祠自体は入場料が高いから行かないっつーね。

まずは李慶さんの友人が経営する山道具屋へ。ぼくがシュリンゲ買いたかっただけですけどね。普通の観光客はこんなとこ行きませんよ。

そのあと武侯祠の周りを取り囲む錦里へ。ここは普通の観光地です。お土産屋とかメシ屋とかあります。スタバもあります。ダラダラ歩くだけでも楽しいですよ。写真?撮ってないです。カメラ持ってってなかったから。

んでもって近くのチベット街へ。チベットに行かなくてもチベット土産が買える素敵な場所です。H君も値切り交渉しつつ色々買ってました。お腹の調子も戻ったようです。


あとは適当にスーパーで終わったお土産を物色したりしつつ、夕方まで過ごし、最後の晩餐とて火鍋。また懲りもせず、火鍋。しかも李慶アニキはやっぱり忙しくて来れなかったので、サシで。

今回の火鍋は、ぼくも相当辛かったです。「つらかった」とも「からかった」とも読めますが、両方正解です。汗の量がハンパなくて、顔を上げたらH君に爆笑されました。次はちゃんと写真に残したいですね。

で、彼は再びゲーリーになりました。ぼくもゲーリーになりました。リーゲーって言わないとギョーカイ用語にならないんですかね。四川に来てからもう5カ月くらい、辛い食い物には慣れてきましたが、火鍋はまだまだ別格ですね。あんなの平気で食う四川人て何なんでしょうね。


翌朝、最初からキャパの小さいホテルのトイレットペーパーを、ベッドメイキングのワゴンから何個かくすねたあと、チェックアウト。李慶アニキと合流し、空港へ。飛行機のチェックインまで時間があったので、ケンタッキーに行きました。初めてのチャイナケンタでしたが、まぁフツーでした。そういえば写真撮らなかったなぁ。


で、残念ながらあとは特にこれといった事件もなく、最後の山行メンバー・H君は日本に帰って行ったのであります。

都江堰にいるとき、彼が親御さんにメールで「ムロヤさんが高級な日本酒を所望している」なんて冗談で送ったところ、ご両親が本気でどの酒にするか悩んでるらしいです。所望した覚えはありませんが(お酒の話はしたけど)、呉れるんなら遠慮なくいただきます。届いたらここでアップします。


今回は文章がダラダラ続きましたが、これにて今夏の登山紀行(?)はおしまいです。読了お疲れさまでした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
その節は本当にお世話になりました!とこうえんの時間の流れの後遺症は結構深刻なようです。感覚的には少なくとも3倍のスピードで日本は進んでいるようです。
父親が中華料理屋に行った際お土産で、四川風麻婆豆腐を買ってきてくれたのですが、全く成都の香りがせずがっくりしました。たくさん食っても全く下痢にならずなんだか寂しい気持ちでいっぱいです・・・。
もう下痢治ったペイ
2010/09/01 01:22
もう下痢じゃないとやってけない体質だね、それは。
多摩動で山椒の実をたくさんもらってくるといいよ。
ムロヤ
2010/09/01 20:12

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