四川まみれの覚え書き

アクセスカウンタ

zoom RSS 日記のようなものを書いてみる。

<<   作成日時 : 2010/05/12 19:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

5月12日というのは、2年前の大地震以来、四川の人たちには忘れられない日です。都江堰は地震の震源地に近く、直撃を喰らった地域なので、ここの人たちにとっては尚更でしょう。神戸の人たちが1月17日を忘れられないのと同じですね。


2004年・2009年と、この近くの山に登りに来ました。6年前に車で通った道は、地震でほとんどが潰され、いまだに復旧していない部分も多いです。

去年の帰りに、6年前と同じ道を通りました。阿壩(アバ)蔵族羌族自治州にある小金県から四姑娘山(の看板。二回とも曇りのため実物を見たことがない)を見つつ、パンダ保護センターのある臥龍を通り、約4500mの巴朗山の峠を越えて、汶川県に下っていくルートです。

この汶川県というのが、地震の震源地で最も被害の大きかった地域です。来たのが夏だったからでもありますが、以前は緑の多い気持ちの良い道が続いていました。それが去年通った時には、山が半分削れていたり、土砂崩れのせいで木々が逆向きに倒されていたり、2階建ての家くらいの巨岩がゴロゴロ河原に転がっていたりと、大災害の生々しい凄惨な痕跡が至るところに残されていました。そもそも通った道というのも、一度崩れた上に新たに造った道で、しかも急ごしらえの凸凹道です。ダンプカーなど復旧工事の車両か、四駆でなければとても通り抜けられないシロモノで、何度も車の天井に頭をぶつけてムチウチになりそうでした。

あれからもう9か月ほど経ちましたが、まだまだ以前のようには復旧されていないそうです。

削られて岩肌がむき出しになった山々に緑が戻るのも、さらに時間がかかることでしょう。

揺れに揺れる車の中から撮った写真を、一枚だけ貼っておきます。

画像




@@@@@@@@@@@@@@@@@@

今日の午後は、高校3年生の卒業試験の試験監督をやりました。試験監督といっても問題配って前で座ってるだけです。科目は化学。これっぽちも興味のない分野です。受験する生徒は5人。試験中、皆あまりにもダラダラしていて緊張感がないので、本当に問題を解いているのか心配になりました。日本なら卒業できないよっていうくらいダラシナイ子達でした。まぁ、この子達に限った話ではないし、日本の若者だってダラシナイのは大勢いるわけですが、卒業試験くらいも少しまじめに受けなさいよ、と言いたかったけど言葉の壁に阻まれて言えませんでした。否、言う根性がなかっただけかもしれません。まだまだ修行が足りません。


そんなダラダラッ子たちをぼんやり眺めていたら、教室の外からカッコーの鳴き声が聞こえてきました。先週あたりから、学校のあちこちでよく耳にするようになりました。カッコーの鳴き声なんて何年ぶりでしょうか。



高校のときに一度だけ、山でカッコーが鳴いてる姿を見たことがあります。たしか若杉山から宝満山に向かって歩く登山道のどこかだったと記憶しています。遠目でしたが、空を背景にしていたのでシルエットがはっきりと見えました。

「カッコー」と鳴くときの、「カッ」のときにピョコッと頭を下げて尾翼を上げ、「コー」で頭を上げて尾翼を下げる。規則的な運動ながら、玩具のように機械的でなく、とても滑らかで愛嬌のある姿でした。もちろん彼は愛嬌をふりまくためにそんな動きをしているわけではありません。彼には彼の用事があって、おそらく本能的な何かの働きでそうしてるんでしょう。

愛嬌を感じるのは、しょせん人間の感想に過ぎず、カッコー本人には関係のないことだ。あくまで自然な、本能的な所作に愛嬌や癒しを感じるのは人間の手前勝手であって、しかしながら、それこそが「人間らしい」ってことなんだろうか。そんなどうでもいいことをツラツラ考えていたら、地震のことにも考えが及んでしまいました。

凄惨だとか、悲劇的だとか、自然の猛威だとか、そんなことは人間がそう言ってるだけで、自然本人(この「本人」というのも、人間の視点でしかないことを思うと、何だか自分の気が違っているような気がしてくる)はたぶん何とも思わずに時を過ごしているのだろうなぁ、と。もちろん、自然の猛威の前に無数の尊い命が犠牲になっていることについても、いま生きている人間は思いを巡らせないといけないのですが。



妙に話がデカくなりすぎたのに気がついて、バカバカしくなって、そこで妄想をやめました。気が付いたらダラッ子たちもそろそろ試験を終えて、ぼくのところに提出しに席を立っている。答案用紙の表紙にちゃんと名前が書いてあるかチェックしながら、「この子たちはカッコーの鳴き声をどんなふうに聞いたろうか」とボンヤリ考えましたが、そんなのに答えなんぞあるはずもなく、すぐにカッコーのことも地震のことも忘れて、答案用紙と余った問題用紙を束ね、生徒たちが机の上に散らかしていったゴミやらを片づけて教室をあとにしました。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
日記のようなものを書いてみる。 四川まみれの覚え書き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる