四川まみれの覚え書き

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zoom RSS 張飛の墓と板楯蛮。

<<   作成日時 : 2011/07/08 17:33   >>

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先週末から上海に行ったり、帰りに寄り道したりしていたので、少し間が空いてしまいました。

今回は閬中古城の話です。

以前行った麗江のように、「古城」と名のつく観光地は方々にあるんですが、この閬中古城は麗江と並ぶ有名な古城です。歴史は周の時代にまで遡るとのこと。西周時代、この周辺には巴国という国があり、その首都が閬中だったとか。

南充駅前にあるバスセンターから閬中行きのバスで約2時間。終点の閬中バスセンターから路線バスかタクシーで古城区まで行きます。タクシーで「古城に行きたいアル」と言えば入り口まで連れてってくれます。

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閬中の一番のウリはやっぱり張飛でしょうか。

劉備が蜀をブン獲ったあと、ここに駐屯していたのが張飛でした。関羽が呉のおっさん達に寄ってたかってボコられたあと、張飛が関羽の弔い合戦に出陣する直前に部下に暗殺されたのも、ここ閬中なのです。因縁の場所ですね。


そんなことで、閬中古城内には張飛を祀った「漢恒侯祠」があります。裏には墓もあります。「恒侯」は張飛の諡です。

これが入り口。入場料40元と、意外とボリやがります。
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入ったら半分くらい工事中でした。ちょっとガッカリ。

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↑皇帝の格好した張飛の像。皇帝、似あわねー。

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↑こちらは武将・張飛。こいつは勝てる気がしない。

この像の左右には、張飛を暗殺したというウワサの張達・範強が地獄の鬼たちに折檻されてる像があります。
↓このトホホ顔!
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張飛の人気は地獄でも根強く、泣く子も黙る地獄の鬼たちも張飛には一目置いていただけあって、二人を折檻するその形相には鬼気迫るものがあります。と、とりあえず解説しておきましょうか。


この裏側に張飛の墳墓があります。相当木が生えてますが、なかなか立派なものです。
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外に出てご飯を食べてたら、表から太鼓と鐘の音が聞こえてきたので、野次馬根性で覗いてみると、なんとさっき墓参したアノお方が。
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思ったよりナリが小さく見えますが、本気を出したらきっと強いんでしょう。こういうパレードというか練り歩きも古城区のイベントの一環としてやってるみたいです。張飛ファンにはたまらんのでしょうね。



張飛以外にも古城区には色々見どころがあるようですが、ぼくは清代の古民家を残した「民俗会館」が好きでした。静かだし、ほんとに古民家をきちんと残していたので。地味ですが、古いものが好きな人にはオススメですね。
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それと、個人的に思い入れがあるのは、この閬中周辺は板楯蛮の故郷だった、ということです。

板楯蛮(ばんじゅんばん)は、周の時代から三国時代くらいまで、このあたりに居住していたとされる異民族です。院生時代にそういう人たちの研究をしていたので、閬中に着いた時点でテンション上がりまくりでした。もちろん彼らの足跡は絶えて久しいのですが、彼らがいたと言われる土地に足を運ぶ、というのは一種の感慨のようなものを覚えるのです。

閬中には嘉陵江という川が流れていますが、古い名前は渝水。『華陽国志』などの歴史書には、板楯蛮たちが渝水の流域に住んでいた、書かれています。

その渝水がコレ。
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まぁ、はっきり言って普通に滔々と流れる川なんですが、この川が見えたときのぼくのボルテージと言ったらなかったですよ。南充で園田三国志を発見した以上の感動でした。思わず板楯蛮みたいに「マーーーーーーッッ!!」って叫びそうになりました。板楯蛮が「マーッ」て叫んでたかどうかは知らないけど。


ちなみに、板楯蛮が踊っていた勇壮な踊りは魏の曹操によって「巴渝舞」という名で残され、なんと現代になってそれが古城のイベントの一つとして復元されているとのこと。イメージ復元でしょうが、これは是非一度見ておきたい。いつごろやっているのか、改めてリサーチが必要です。

一説によると、現在この周辺に住んでいる土家族という少数民族の民俗に板楯蛮との共通点が見出せるそうなんですが、ちょっとした共通点なら違う民族同士でもよくあることなので、ちょっと飛躍しすぎですね。なにしろ1500年以上も時間が離れてるわけですから。


真夏日の真昼間、大量の汗をかきながら板楯蛮の故郷を歩きまわった(張飛のこととかもう忘れてる)あと、タクシーでバスセンターに戻り、再び南充へ。このタクシーのおっちゃん、標準語が通じない上に聞いたこともない発音を繰り出してきたので、「客運中心(バスセンター)」を伝えるのに相当苦労しました。「客〈ke;3声〉」を「クァー」じゃなくて「ケー」って読んでた。

あれは板楯蛮語だったんだろう、きっと。と手前勝手な解釈をしつつ、成都へ帰って行きました。

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