四川まみれの覚え書き

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zoom RSS 南充にて歴史めぐり。

<<   作成日時 : 2011/06/29 21:57   >>

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先週、成都から東に200キロほどのところにある、南充という街に行ってきました。電車でだいたい1時間半ってとこでしょうか。


南充の歴史はけっこう古くて、漢の高祖劉邦の武将・紀信や、正史『三国志』を著述した陳寿や、陳寿の師匠で蜀の後主劉禅に魏に降伏するよう勧めた譙周の出身地として知られています。近現代の人たちもチラホラいますが、最近のことは知識がないのでよく分かりませんw


ということで、今回は南充市の西側にある西山風景区へ。ここには紀信の故事にちなんだ開漢楼と、譙周祠+墓、陳寿記念館の万巻楼、および陳寿の旧居という中国古代史ファンには中々オススメなラインナップが並んでいます。

ぼくとしては、院生時代に陳寿の年表を作成したというのもあって、陳寿関係に興味がありました。ちなみにこの年表は、福井重雅先生編の『中国古代の歴史家たち―司馬遷・班固・范曄・陳寿の列伝訳注』(早稲田大学出版社、2006年)に載ってます(宣伝)。



ということで、訪問順で、まずは開漢楼から。

西山というだけあって、軽い丘の上に立っており、ひたすら階段を上っていきます。草履で来たのは失敗でした。

20分ほどで開漢楼の入り口。ここで5元むしり取られます。ここから少し上ると、塔が見えてきます。

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中国ですねぇ。

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塔の前に武将が立ちはだかる。台座の文章を読むかぎり、この漢(おとこ)は紀信でしょう。

劉邦が項羽に囲まれてニッチもサッチも行かなくなったときに、劉邦のフリをして項羽に投降し、そのあいだに劉邦を逃がした忠義の漢、それが紀信。彼はこのとき、キレまくった項羽に殺されてしまいます。

己の命を引き換えに主君を助ける。これぞ漢の中の漢。彼の忠義に支えられ漢王朝は開かれたのだ、と言わんばかりに開漢楼は立っています。そうか、だから「漢」と書いて「おとこ」と読むのか。な〜る。たぶん違うだろうけど。

ということで内部に突入。入ったところで伏兵のおっさんに5元むしられました。むむむ。


2階へ上がると、アラ吃驚。金褸玉衣がこんなところに。でもこれ、出土地とか何にも書いてなかったので、ニセモノですね。
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↑この顔はこれで正解なのか!?

他には書とか出土物のレプリカとか展示されてました。
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↑逆光で見にくいですが、張学良の書だそうですよ。ほんとかな。


さて、開漢楼をあとにして、今度は陳寿・譙周エリアを目指します。少し離れてるんですね。歩いて20分ほどだったでしょうか。途中でチベット犬飼育センターがあって、珍しいので外から覗いてたんですが、飼育員と思しきおばちゃんが何か怒鳴ってたので怖くて写真が撮れませんでした。無念。


つーことで、陳寿・譙周エリアに到着。ここの池の周りはプチ遊園地になってるようでしたが、この日は停電のため乗り物は動いてませんでした。

そのプチ遊園地を横目に中に進んでいくと、まず目につくのが「陳寿、三国志を著す」の像。
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すんげーガングロなんですけど…。しかもちょっとダンディー。


そこから坂を少し上がると、譙周を祀った譙公祠があります。この裏には数年前に市内の別の場所から移転してきた墓もあります。
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↑すんません、写真ブレてます。譙周の絵の上には「蜀中孔子」。孔子に匹敵する大学者ってことですね。「全国之功(国を全うするの功)」という額もありました。つまり魏軍によって蜀の国土が荒らされるのを回避した、ということでも讃えられてるんですね。

この祠堂からいったん外に出て、裏に回ると譙周の墓があります。が…。
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もじゃもじゃ。つくりはけっこう立派なんだけど、シダがもじゃもじゃ。周りも祠堂内部と打って変わって、林の中です。蜘蛛の巣まで張ってるし。あまり来る人はいないんでしょうか?確かに案内の地図には出てなくて、譙公祠の前の解説に「裏に墓もあるよ」くらいしか書いてないから気付く人は多くないのでしょうが…。
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少し離れてみるとこんな感じ。祠堂の敷地から直接行けるようですが、その扉が閉まっていたので無理でした。仕方なく裏から回ることになるのですが、文字通り墓の正面ではなく裏側から入っていくことになります。

写真を撮ったあと、蚊に襲われないうちに退散。その次はいよいよ万巻楼。

はい、これが万巻楼正面。しかもここは階段の途中なので、もうちょっと長いです。
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ぼくはかなり回り道をして、上の方から入ったので、この階段は下るだけで上らずに済んだんですが、上るときは気合を入れていきましょう。

ここにももちろん陳寿像。こちらもダンディー爺ちゃんって感じですね。竹簡ではなく巻物を抱えてます。
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万巻楼の中には色々と三国志関係の展示がたくさんあるんですが、ほぼ全て作りもんでした。どんなお宝が眠ってるやらと期待していたんですが…。

若干ムリヤリ感の否めない展示品に飽きてきたころ、お宝発見。
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園田三国志キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!

なんでここにあんの!?横山三国志が展示されてないのに!!

いや、確かに!確かに「日本の三国志関係出版物」のコーナーだけどさ!

いや、ていうか、スゲー懐かしい。むかしウチにあったもん。今思えば突っ込みどころ満載なんだけど、ガキだった当時は「三国志、スゲー」って思いながら読んでた。「イボイノシシ」っていう動物の名前も、この漫画で知った。

読んだことない人はまじでオススメです。ていうか、とにかく読め

思わずここが陳寿の記念館だということも忘れて興奮してしまいましたが、いやぁ、南充まで来た甲斐があったわ。

そんでもって隣にあったのがコレ↓
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すんません、もうカンベンしてください。腹がよじれそうです。


そんなこんなで、若干ボルテージが上がってしまいましたが、このあとバスで南充の北にある閬中に行く予定だったので、下山。
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今度は階段を上から。プラス南充の街。けっこう大きい都市です。

でてきた万巻楼景区東門。こんな立派な門なのに、守備兵はおばちゃん一人。油断させといて伏兵でワッと襲いかかる策なんでしょうか。まさに孔明の罠。
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次回は閬中古城。「閬」は「ろう」と読みましょう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今日は学食で四川風まーぼーどーふを食いました。じゃぱないずされた味でした。山椒が恋しいです。
ip
2011/07/08 01:57
上海で四川風の麺を食いましたが、しゃんはないずされた味でした。辛いってなんなのか、最近ちょっと悩んでいます。
ムロヤ
2011/07/08 17:43

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